Apple Watch 2015年5月20日

Apple Watch内部に見たこともないネジ

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「何だ、このネジは?」—。ようやく本体が開き、内部が見えたApple Watch。喜んだのもつかの間、厳しい現実が待っていた。電池を外し、他の部品も外そうとしたところ、ネジで固定されており、簡単には外れない。しかも、そのネジの頭の溝は、今まで見たことがないものだった。Y字なのだが、それが非常に小さい。Y字のネジはゲーム機などに利用されているが、それよりもずっと小さく、分解班が持っているドライバーでは回らない。というわけで、いきなりつまずいた。やってくれるな、Apple社。天国から地獄とは、まさにこのことである。

そこで、小さなY字ドライバーを捜しに、秋葉原へ向かった。

ディスプレー部分を開くと内部が見えた
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電池を外すと、主要な半導体チップを1パッケージに収めた「S1」があった。上方の右側にあるのが触覚フィードバック向けの「Taptic Engine」
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いざアキバへ

「うーん、残念だけどうちにはないねえ」。
「え、もっと小さなY字ドライバーはないか?いやー、店頭に出ているだけだねえ」。
「ドライバー作ってもらう方法もあるけど、時間もお金もかかるよ」。

iPhoneの分解はもはや“恒例行事”となっており、iPhoneの分解道具は秋葉原の多くの店で当たり前のように販売されている。そんな秋葉原にも、Apple WatchのY字ネジに使えるものはなかった…。

今まで分解道具の購入でお世話になった店に向かうも、ことごとく撃沈。もう彼を頼るしかないな。週に何台も電子機器を分解している、あのベテラン技術者に。

Taptic Engineを外す
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S1やTaptic Engineなどを強引に取り出した
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マイナスドライバーやペンチで強引に解体

「どうぞ、どうぞ中へ入って下さい」。

分解班を快く迎えてくれるベテラン技術者。相変わらず、部屋には分解した機器があちこちに置いてある。なんとその腕にはApple Watchがしっかりと巻き着けてあるではないか!

「これは私物なので、分解しません。分解用は明日届く予定です」と、やんわり釘を刺されてしまう。

さっそく、分解班が途中まで分解したApple Watchを見せる。

「あー、これは確かに見たことないネジですね。こういうときは、既存のドライバーをヤスリで削って自作すればいいんですよ。ただ、今日は時間がないので、力技で分解しちゃいましょう!」と言い、マイナスドライバーやペンチなどを駆使して、あれよ、あれよという間に分解、というよりも解体していく。

ようやく本当の意味で、Apple Watchの内部構造が分かってきた。

S1を取り出した。右側に写っているのがS1の裏
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取り出したS1
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