Apple Watch 2015年5月3日

iPhoneーApple Watch、心地よい連係からみえたもの(2/3)

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1本を長く使うことになる?

 そうした中で登場したApple Watch。前述の「高い」という印象を利用者が持つのは、製品寿命がiPhoneと同じか、それよりも短いと考えているからかもしれない。

 今後のApple Watchの製品サイクルはまだよく分からない。iPhoneなどの他製品のように、毎年新モデルを登場させるつもりなのか、あるいはそのサイクルを意図的により長くするのか。

 テクノロジーの進化という観点から見れば、毎年刷新して電池の持ちを長くしたり、処理速度を速めたりするべきかもしれない。前述の通りApple Watch以下のモデルは10万円以下の価格設定で、毎年面白い時計を買う層にとっては、必ずしも高すぎる買い物ではない。

 あるいは、腕時計という製品の観点で見れば、性能はさほど変えず、より大きなケースで10気圧防水の時計を出したり、より薄型でスーツなどに合わせやすいモデルを出したり、コレクションの更なる拡充という路線はあり得る。個人的には、Apple Watchの“ダイバーズモデル”が出れば、ぜひ購入したいところだ。いずれにしてもiPhoneよりも製品寿命を長くすることは、iPhoneを中心としたエコシステムを作るうえで必要不可欠だろう。

iPhone-Apple Watch連係の心地よさ

 製品ラインがモバイル寄りにシフトしていることはIT業界全体の大きな流れだ。だが、Appleはそれとは一線を画して、スマートフォンとパソコンを擁しているメリットを推し進めているように思える。

 具体的には、Mac向けのOSである「OS X Yosemite」(関連記事:悩ましい写真管理、iOS 8とOS X Yosemiteは解決策を提示するか)で、iOSデバイスとの連係機能を搭載した。例えばiPhoneで書き始めたメールをMacで引き継いで完成させたり、Macで見ていたWebページをiPhoneに表示させて出かけたり、iPhoneにかかってきた通話をMacで受け取ったり、といった具合だ。

 使う人が同じ(=同じApple IDでログインしている)であれば、今やっている作業を他のデバイスに引き継いで続けられるべきだ、という思想が貫かれている。この体験は、後々とても重要になるのではないかと考えている。



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